エンダーマグノリア: ブルームインザミスト
前作ENDER LILIESに引き続きあいかわらず隙がない、金属と魔法のメトロイドヴァニア。作品世界がつながってるっぽい?
判定の長めなiダッシュを駆使して回避できずば死ね攻撃をがんばって見切る、さもなくばざっくり二発で沈む、スパイシーでスパルタンなバランス。武器も持たない少女が二発耐える方がすごいって話か。道中も油断してるとinvulnerable短めのダメージをばんばん食らってさっくりやられてしまう。
ニンテンドー配置のAYXR各ボタンに攻撃スキルを割り振り、可能なものは同時に発動してDPSを上げるのが気持ちよく、やるかやられるか感がよい。近接のズバズバとハイリスクハイリターンで斬るのも気持ちいいし、遠距離から小ダメージ連射の銃や魔法で削りまくるのも気持ちいい。
主人公ライラックをサポートするのは無念の死霊ではなくホムンクルス。舞台となる煙の国にはまだ生存者も細々と生活している。強化アイテムも一部買えるし、死滅のダークさが少し緩和され居心地のよいディストピアになっているぞ。こういうのコージーゲームっていうんですか?
レリック(パッシブ装備)強化の代金になる『ジャンク』を入手するには敵の部位を破壊するという、ダメージとは別の攻撃を加えなければならないのだが、それを考えて遊ぶとマップの行き来にハリが出て無駄足への報酬としての遊びが生まれるので面白いなと思った(ある程度の高さから落下したり長距離走行したりのug::エクスカベーション攻撃をぶつける必要がある)。
各種図鑑の要素アンロック代金である『フラグメント』も、結局のところジャンクと同じくお金とは別枠で貯まっていく数値で、実際のゲーム中の攻略につながる買い物とは独立して何となく、いつの間にか増えていくのが同じく遊べばとにかく報酬があってよいなあと感じた。
ミニマップ上でまだ回収していないアイテムや未通の出入口があることが分かるのは前作同様だが、前作の「まだ何かある」が重要な何かがどこにあるのか迷彩するためにゴミみたいな額のお金を隠しまくっていたのと対照的に、今回は段階に応じて何かが見つかる感があるデザインになっており、プレイヤーのたぶらかしが上達している。同じようにお金が見つかるだけにしても、隠し通路が見つかる!その先にお金があった!みたいな嬉しさの演出が巧み。